ジャンダルム 登山!登ったルートや感想

歩きで行ける一般道としては最難関とも言われているコース、それがジャンダルム。
3年ほど前から登山を始め、年に1回程度北アルプスの奥穂高岳、槍ヶ岳を登っていたのですが、難易度も高いといわれているジャンダルムへ行って山頂の天使を拝みたいという気持ちが出てきたので今回行ってみることにしました!

うまく伝えられるかわかりませんが、今回ジャンダルムへ挑戦したことを書いていきたいと思います。

私の登山経歴

今回ジャンダルムに行ってきました。でもジャンダルムに登るのにどれくらいの技術・経験がいるの?と疑問に思うことが多かったです。なので、まずは私の登山履歴について書いておきたいと思います。

日時登ったルート
2017年7月初登山で富士山に登る
2017年8月上高地〜奥穂高岳を一泊二日
2018年8月上高地〜槍ヶ岳を一泊二日
2019年6月西穂高岳日帰り

このような感じです。
間の時期に特別他の山に登るなどはせず基本的に本番のみ。今年はジャンダルムか大キレットを攻略したいということもあり、西穂高岳日帰りで一旦体を慣らしておきました。

冬場はスノーボードには行きますが、普段からガッツリとした運動をしているわけでなく、軽い筋トレしているくらいなのでそこまでスポーツマンでも体力があるわけでもありません。

ジャンダルム登山のルート

ジャンダルムへ行くルートはいくつかあるので、簡単にルートを説明しておきます。

定番のルート

一番の定番ルートがこのルートになります。

西穂山荘~西穂独標~間ノ岳~天狗ノ頭~ジャンダルム~奥穂高岳

どちらからスタートしても良いのですが、西穂高からくるルートが多いみたいでした。
標準コースタイムでは約10.5時間とかなり長いルートとなっていました。

奥穂高からピストンルート

奥穂高からジャンダルムへ行ってそのまま奥穂高山荘へ戻ってくるルートです。

奥穂高〜ジャンダルム〜奥穂高

奥穂高山頂からジャンダルムへは1.5時間程度。
穂高岳山荘スタートで、ジャンダルムへ行って最短で6時間程度で帰ってこれます。

西穂高岳までの縦走ルートとなると10時間超えのルートになってくるので体力的に厳しい場合もあり、とりあえずジャンダルムへ登ってみたい人はこのルートを選ぶのが体力的にも良いようでした。

マイナールート

行く前に調べていたらあまり情報がなかったのがこのルートでした。

岳沢小屋〜ジャンダルム〜奥穂高

基本が西穂高〜奥穂高の縦走でエスケープルートとしてあげられていたけど、エスケープと言えるほど簡単なルートでもく、通常の登山道ではないので手入れされておらず荒れているともいと言われていました。

時期によっては天狗のコルから岳沢小屋へ行くルートに雪渓があって難易度も高く、事故も多いルートとなっているようでした。

ジャンダルムへ実際に登山したルート

今回選んだルートは上記ではマイナールートとなっていた岳沢小屋ルートを選びました。
理由は西穂高に行ったことがあるので、まだ行ったことがない岳沢小屋に行こうという軽率な理由です。

が、個人的にはおすすめしないので、奥穂高〜西穂高の縦走ルートか、ピストンするルートをおすすめしておきます。

ジャンダルム ルート

実際に行ったときのをヤマレコで記録していたので内容をシェアしておきます。

ジャンダルム ルート

奥穂高からジャンダルム、岳沢小屋への実際に行ってみた画像たち

いろいろと書いてきたんですが、実際に興味があるのはここかもしれません(笑)
ということで奥穂高山荘までは来たことがある人がジャンダルムへ行くかと思いますので、奥穂高からの様子を画像つきでご紹介したいと思います!

奥穂高山頂

朝は3時40分頃に出発して到着が4時半ごろ。
最高の日の出を楽しみに向かいました。前日はガスっていて見えないかなと思っていましたが、出発時点ではしっかりと綺麗な星が見えていたので楽しみに待っていました。

奥穂高 山頂 景色

奥穂高 山頂 景色

奥穂高 山頂 景色

奥穂高山頂から馬の背

奥穂高を出発するときに奥にジャンダルムが見えていました。
さぁこれからあそこに登るんだ!と気合をいれて出発しました。

奥穂高からジャンダルム

まず最初の難所と言われるのが馬の背。

奥穂高山頂から馬の背

最初からそこまで急に激しい道にはならないと思っていたんですが開始10分もすればすぐにこのような感じに。

奥穂高山頂から馬の背

踏み外したら本当にそのまま真っ逆さまで死ぬよね。
って普通に思いながらで、少しビビりな私は完全に断ち切れずに中腰で超えていきました。

奥穂高山頂から馬の背

ひたすらに難所?が続きます。
足元は自分の足を置くだけしかない場所などの足をいれて、三点支持は必ずして進みます。

奥穂高山頂から馬の背

このように本当にすぐ落ちるような場所を横でカニ歩きしながら進んだり。

奥穂高山頂から馬の背

見にくいかもしれませんが、画像の右側に「ウマノセ」とペイントで描かれています。

なかなかの何度で形的にも馬の背とは思っていたんですが、奥穂高から行くと終わるまで馬の背だと気づけなかったのが少し残念でした(笑)

馬の背を超えたあたりでちょっと休憩

気づけば馬の背を超えていました。
少し進んだ部分に開けた場所があったのでしばし休憩を取ることに。

奥に見えるジャンダルムを眺めていると、、、ブロッケン現象が見れました!

ジャンダルム ブロッケン現象

途中まではかなりガスっていて景色が見れなかったのですが、休憩をしているとすごくきれいに晴れて最高の景色が見れました♪

馬の背からロバの耳へ

馬の背からロバの耳へ

次の難所はロバの耳なんですが、先程の開けた場所から進むとすぐにほぼ90度に近い岩場を下ったりと、相変わらずの難易度でした。

馬の背からロバの耳へ

ロバの耳

で次のロバの耳です。
早速また90度近い岩場を登っていきます。

ジャンダルム ロバの耳

角度が厳しいだけでなく、手足の置く場所を一回ごとに考えておかないと進んでいけないレベルの場所もありました。
ただしんどいだけでなくて、本当に頭を使わないと進めないような難易度はさすがジャンダルムという感じ。

ジャンダルム ロバの耳

そして少し行くとこちら。

↓  ↓  ↓

ジャンダルム ロバの耳

インスタグラムでもよく見た鎖場。
確かに足を踏み外せば一瞬で大きな滑落事故になるだろうなぁという感じ。

けれども意外とこの場所は足元が広くそこまで難しい場所ではありませんでした。

ジャンダルム ロバの耳

 

そこを超えても相変わらず普通に難易度の高い場所が続きます(笑)

ジャンダルム ロバの耳

この写真の場所では本当に手足をどうすればよいのか頭を使いました。
途中も足の横幅くらいしかなく、ほぼ命綱なしのボルダリングをしているような感じ。

ジャンダルム ロバの耳

と苦戦しつつも進んでいって気づけばロバの耳も終わっていました。

ジャンダルム ロバの耳 下り

後から見るとよくぞこんなところを通ってきたなぁと自分でもびっくりなくらいでした。

そして、目の前に見えるのが最後の砦「ジャンダルム」!!

ジャンダルム 取り付き

ジャンダルムからの景色

ルート的に直登するルートと迂回するルート2つありました。
(帰ってから気づきました笑)

で、今回登ったのは迂回ルート。
迂回ルートに関しては馬の背やロバの耳と比較すると全然簡単だったので、よほど気を抜かない限りは余裕な道かと思います。

 

で、ついに着いた山頂!!
ジャンダルムの天使さんがお出迎えしてくれました♪

ジャンダルムの天使

 

山頂というかジャンダルム周辺には自分たち以外は全然いなかったので山頂で1時間半ほどゆっくりと景色を楽しんでいました。

山頂自体はそこまで広い場所でもないので、本来であればあまりゆっくりできない感じみたいですが、タイミング的に梅雨明け直前だったりしたこともあり、かなりゆっくりしていました。

途中まではガスっていたりしたのですが、山頂につく頃にはガスが抜けてこのような景色を見れました。

ジャンダルム 山頂の景色

見ずらいですが、遠くには槍ヶ岳が見え、右側の高い山は奥穂高山頂です。
今度はこの槍ヶ岳〜奥穂高の大キレットにも挑戦してみたいねなんて言いながらゆっくりした時間は個人的には登ってきたかいがあったと思えた至福の時間でした。

 

上の画像では小さいですが、こんな感じでガスの合間から槍ヶ岳が見えてます。

ジャンダルム 景色

ジャンダルムから天狗のコルへ

今回は奥穂高へのピストンではなく、岳沢小屋へと抜けるルートを予定していたのでジャンダルムとはさよならして西穂方面へ向かいます。

 

ジャンダルムが終わったから、その後は簡単というわけではなく、引き続きまた難易度の高い山は続いていきます。

ジャンダルムから天狗のコルへ

ジャンダルムから天狗のコルへ

天狗のコル

ジャンダルムを終えて一時間程度で岳沢小屋への分岐点、天狗のコルに到着です。天狗のコルにはこのような目印が立っているのでわかりやすくなっています。

天狗のコル 目印

西穂高へ縦走する場合はこちらのルートになっていました。
ここもほぼ垂直の急登でなかなかハード。

ジャンダルムから天狗のコルへ

前日には気が向いたら西穂高まで行ってみてもいいよねと言っていたのですが、ここまでの達成感と、以前に西穂高へ行ったことがあるという事実も考えて先に降りていける岳沢小屋に向かおうということになりました。

天狗のコルから岳沢小屋

天狗岳に向けて行くのも大変だと思っていたら、まさかの岳沢小屋へのルートにはまだまだ雪渓が残っていました。

奥穂高の前にも雪渓はありましたが、ここの雪渓はかなり斜度がきつい。。。
スノーボードで滑るにしてもかなり斜度がきつくて腰が引けるレベルの斜度はありました。

天狗のコルから岳沢小屋

見ずらいかもしれませんが、ロープがあるのでそれをもって渡ります。

さすがに登山靴だけで登るのは大変だったので、アイゼンを着用。
アイゼンも装着していたので最初の一歩ですぐ止まれるかと思ったのですが、かなり滑りやすくなっていてまさかの滑ってしまうという事故が(汗)

ロープももっていたし、すぐに止まれると思っていましたが5mくらいは滑り落ちたかもしれません。この瞬間「滑り落ちて岩にあたって死ぬのかな、俺」と思ったのは本当のところです笑

なんとか止まってくれたので、かなり気を引き締めて降りていくことに。
一歩一歩確実に置いてなんとか雪渓をクリア。
ここでかなりの時間を取られました。

天狗のコルから岳沢小屋

雪渓が終わったと思っても、まだまだしんどい場所が続きます。
見た目は簡単そうに見えるかもしれませんが、相変わらず斜度がきつい上に、浮き石ばかりのガレ場。なんども滑って転けかけました。

この天狗のコルから岳沢小屋へのルートは正規ルートではないみたいで整備されていないとは聞いていましたが、まさかここまでのしんどいとは思いませんでした。ジャンダルムまでの恐怖感とは違った別のしんどさがあったのがこのエリアです。

ジャンダルムへ行くならちょっとこの岳沢小屋〜天狗のコルへのルートはおすすめできません。

 

このエリアを超えると難易度は高い場所ではなく、下っていくだけという感じだったので割愛しておきます。ちなみに岳沢小屋に関しては想像以上に良い場所だったので前穂高とかへ行ってそちら側から帰りによってみるのは良いと思いました!

岳沢小屋

岳沢小屋は料理も美味しく、岳沢小屋から見える景色もなかなか素晴らしく最後の休憩には最高の場所でした。

岳沢小屋

ジャンダルムの難易度は?

正直に言うとたしかにジャンダルムの難易度は高かったです。
最低でも槍ヶ岳や奥穂高に登った経験がないと危ないかと思います。岩場がほとんどなので、岩場を登れる技術は必要です。

難易度が高い高いと聞いていて、実際に登るまでは「難しいと言っても実際は簡単なんでしょ」と思っていました。確かに「絶対に無理!!」と言いたくなるような難易度ではなかったですが、「慎重に行かないと滑落して死ぬ」と思う場面は多く、かなり精神的には疲れました。

槍ヶ岳の山頂アタックで、雨 + 強風を経験してそれもかなり怖かった思い出があります。けれども今回のジャンダルムはそれ以上に長時間恐怖との戦いでした。

ジャンダルム登山に使用した登山靴

実際に登山するときにどの程度の装備が必要なのか?ということで、特に気になるのが靴かと思います。私が実際に使用したのはこちらです。

Caraban C1_02S

初めての富士山登山からずっと使用している靴で、レビューはこちらに書いているのでよければ読んでみてください。

この靴でも十分ジャンダルムに行くことはできましたが、できればもっと足の底が硬い登山靴を買っておいたほうが良かったかな?とも思いました。ジャンダルムは岩稜帯をひたすら歩き続けることになるので、底が硬いほうが足への負担も少なくすみます。

ジャンダルム登山はおすすめ?

これからジャンダルム登山を考えている人に行く価値があるか?と聞かれたら、目的によると言えますw

 

  • 景色目的で行くならおすすめしない
  • 登頂した!という達成感がほしいならおすすめ

私はなぜ登山をするのか?という理由に「山頂でしか見れない最高の景色がみたい」というのがあります。で、実際にどんな景色が見えるのだろうか?という興味もすごくあってジャンダルムに登りました。

確かに今回山頂で見れた景色は奥穂高、槍ヶ岳を一望できて最高の景色でした。
しかし、あそこまでの危険な経路と疲労度を使って見て、奥穂高山頂から見れる景色と大きな違いがあるのか?と言われると正直微妙です(笑)

だったら奥穂高山頂でご来光を見て、一旦奥穂高山荘へ戻って、少し明るくなってからまた山頂へ行くほうが安全で山の表情を楽しめるのではないかな?と思いました!

 

ただ個人的には一度は登っておいてよかったなと思っています。
(率先してもう一度登ろうとは今の所思っていません)

人生一度しかないので、もしジャンダルムに登ってみたい!と思ったのであれば、人生に後悔ないように一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?